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3.学習会の誘致そうやって試行錯誤していくうちに、資料は集まってきましたが、火山と生態学をつなぐ線や、歴史学をつなぐ線が、見えてこないことに気がつきました。例えば、噴火ごとに花粉症のような症状を訴える住民がいましたが、それを解説してくれる情報にも、広大な六里が原の草原が、一夜にして枯れてしまった現象を解説してくれる情報にも、出会えませんでした。「これらの不思議を、放置していいのだろうか?」 と私は、漠然と山に入って、自分なりの調査をしましたが、なにぶん学が足りないために、系統だてて調べるすべを知りません。途方にくれていますと、嬬恋高原倶楽部の飯田さんが、群馬大学の早川由起夫が開催している『明るく楽しい浅間山学習会』に誘ってくださいました。 私は「火山知識が増える」と思って学習会に参加。ところが、学習会で得られたものは、知識ではなく、火山に対するモノの見方であり、調査のしかたでした。 その時の私たちの衝撃ときたら、背後から棍棒で殴られたような感じで、「やられた!」と思いました。それは火山に対する知識そのものに対してではなく、 「火山を推理する」 「地球を推理する」 という事が、愉快で楽しいということでした。 それは、歴史学や考古学、生物学や生態学などにも言えることであり、それらを、複数の線で繋げて、多次元にわたるインタープリテーションプログラムを設定できますし、それをコーディネーターとして考えた場合、無限の広がりがあることに気がついたのです。 次のページに続く |
学習会の誘致きっかけは、2005年3月、群馬大学の早川由紀夫教授が、インターネット掲示板で、学習会を呼びかけたことからはじまります。それにとびついたのが嬬恋高原倶楽部の飯田さんです。飯田さんは早川教授に、火山学習会の浅間高原(嬬恋村・長野原町)へ誘致の御願いし、パルコール嬬恋の園田さんが、会社のマイクロバスを学習会に提供できるよう尽力されました。
(蛇足ですが、4回の学習会は、NHKからの取材もありテレビ放送されています) |
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