鬼押出し園 |
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鬼押出し園浅間高原随一の名勝地。天明3年(1783)の浅間山大噴火の際、流れた溶岩が固まり、奇形な岩場を作った。溶岩原野の広さは幅3キロ、長さ12キロで、その中には細 2.7キロの遊歩道がある。火口で鬼があばれ岩を押出した、という当時の人々が見た印象に、この岩海の名は由来している。 狛犬岩や親子岩など自然が造った芸術がある。中央には浅間山観音堂もある。噴火の激しさを今に伝える景観は、世界3大奇勝のひとつに数えらている。 惣門より表参道を徒歩にて観音堂へ。途中には水盤舎、炎観音、鐘楼がある。 浅間山観音堂は、東叡山観永寺伝来の秘仏である聖観世音菩薩を祭っている。 昭和33年5月25日開創。天明の大爆発の霊を供養し、 上野寛永寺の別院、厄除観音として参拝者でにぎわっている。 観音堂からは拍犬岩がある表参道センターへ。 園内一周は約30分。 浅間高原に植生する約100種の高山植物が見られる。 高山植物観察コース(770メートル)や 奥の院参道(1.2キロメートル)がある。 鬼押出しのできかた1783年(天明3)、4月8〜9日に噴煙が立ち始める。5月26日に活動が激しくなる。 6月18日には北側の大笹鎌原方面に火山礫が10cmも積もる。 7月になると大爆発が連続し、 7〜8日に最後の大爆発となった。 7日夕刻に噴出した火砕流は、 北の斜面を流下して北麓の密林地帯を埋め尽くした。 これは吾妻火砕流と呼ばれる。 8日の午前10時ごろに始まった爆発は、 北麓へ高速の土石流を流し、 鎌原村をはじめ多くの集落を破壊し埋没させた。 これは鎌原火砕流と呼ばれる。 最後に火口から流れ出した溶岩流は粘性流体で、その流速もゆるやかなものだったので、遠くまでは流下せず、鬼押出しと呼ばれる形状となった。
車 上信越自動車道碓氷軽井沢I.C.から中軽井沢、鬼押ハイウェー経由で30km(平常時45分)、小諸I.C.から中軽井沢、鬼押ハイウェー経由で35km(平常時50分)。 電車 長野新幹線軽井沢駅からバスで40分。しなの鉄道中軽井沢駅からバスで30分。 吾妻線万座・鹿沢口駅からバスで25分 |
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