おつけだんご

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おつけだんご

鎌原観音堂のそば
500円から

 一人旅をこよなく愛し、土地土地の人とのふれあいを求め、世代を超えたコミュニケーションを求めて、自分探しをしたいと思っている方は、シーズン時期の鎌原観音堂に行ってみることをおすすめします。鎌原観音堂には、土地の古老たちが番をしています。声をかければ、きっと返してくれます。ひょっとしたら御茶がでるかもしれませんし、キャベツの漬け物がでることもあります。嬬恋村の老人は、一人旅の客人に親切なのです。そして鎌原観音堂の観音様にお参りした後には、、下記の建物を探してください。


 この建物です。
 この建物をめざすのです。

 昔は、アイスクリームを販売していたらしい建物の中には、70すぎのおばあちゃんたちが何人かいらっしゃいます。しかし、アイスクリームやヤキソバやフランクフルトを、おばあちゃんが売っているわけではありません。そういうものは一切なく、おばあちゃんたちが、昔ながらの土地の手料理をこさえてくれる。そういう店なのです。



 けれど、昔ながらの土地の手料理といっても、最近のグルメブームに便乗したような豪勢なこだわりの料理が出てくるわけではありません。どちらかというと質素で、むしろ貧しさを象徴するような料理が出てくるのです。自分のところの畑でとれたものを使い、それを自分の手で作る。そういう料理がでてくるんですね。ちょっと見てください。

おから えぐさ豆腐

 なんだかわかりますか? おからとエグサ味噌を付けた豆腐です。どちらもスーパーで買ってきたものではないですよ。自分のところで作っているものを食べさせてくれたんです。決して器が綺麗だとか、店が綺麗だというところじゃないんですが、こういうところで、嬬恋村の懐かしい味を味わうと、なんだか無性に切なくなってくるのは私だけでしょうか?

 濃厚な味の豆腐。
 そこにかかっているエグサ味噌。
 この味噌は、嬬恋村の老人たちしか食べない味噌です。
 若い人たちが忘れてしまっているエゴマの味噌です。

 どれも味が濃厚で、大昔に、子供の頃に食べた記憶がよみがえってきます。

おつけだんご

 きわめつけは、おつけだんごです。『おつけだんご』というのは、嬬恋村の方言なのですが、いわゆる『すいとん』のことですね。戦中派の方だと、『すいとん』と聞くだけで嫌なイメージをもたれるかもしれません。食べ物が無かった時代の料理なんですね。これが、もう少し御馳走になると『おきりこみ』となるわけですが、おつけだんごの方は、むしろ貧しさのイメージなんですね。けれど私には、どちらかというと飽食の時代に育っていますから、おつけだんごを貧しい料理ととらえるより、土地の美味しい料理ととらえてしまいます。実際、本当に美味しかった。

 私は、おつけだんごを食べながら、おばあちゃんと世間話をしました。おばあちゃんたちも、別に商売をしているという感じでもなかったので、世間話は尽きることなく、ほんとうに色々なことを教えてもらいました。嬬恋村の伝統的な料理のレシピとか、嬬恋村に関する色々なお話とか、話はつはませんでした。そして、近所に住んでいるくせに、なんだか旅の途中に自分がいるような錯覚までおきました。