旧碓氷郡役所 |
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旧碓氷郡役所ここは、碓氷郡役所。これは、あまり知られてませんが、日本には、大正15年まで、県と市町村の間には、郡という行政単位があったんですね。しかし、大正末期に、小さな市町村を大合併し、郡を廃止します。 そして、旧市町村を、大字(おおあざ)とし、 合併市町村を、市町村としました。 そして、郡役所を廃止するのです。 廃止の理由は、自由民権運動の系譜を引く政党勢力を中心に批判が多かったためで、衆議院で郡制廃止が議決され、それを貴族院が否決する、ちいうことが繰り返されました。 大正12年に自治体としての郡(および郡の自治財政)が廃止され、1926(大正15)年には行政官庁としての郡(郡長および郡役所)も廃止されました。 館内には、昔の資料がたくさんあります。 無料で入れます。 特筆すべきは、写真の数々。 大正時代の安中の豊かさがわかります。 これは昔の郡役所。 しかし、武家屋敷は、この時代になっても全て茅葺きでした。 それについては、あとで、お見せします。 特筆すべきは、山田三川の書ですね。 アイヌに対する善政に失敗した山田三川は、 安中藩で大活躍することになります。 旧碓氷郡役所太政官布告第十七号、「郡区編成法」により明治11年12月碓氷郡役所が開庁しました。当時70ヶ町村(人口約4万人)を統轄した郡役所は伝馬町の旧本陣須藤国平氏宅を仮用していましたが、明治21年6月30日、現在地約500坪に白壁の壮大華麗な新庁舎を落成しました。しかし、不幸なことに明治43年9月20日夜原因不明の出火により全焼、そこで新たに工を起し、同所に明治44年9月20日新郡役所を竣工しました。これが現存する碓氷郡役所です。この時の棟梁は安中町谷津の柴田平吉、間口17間奥行5間、建坪85坪には安中の杉並木10本が切られて用材として用いられました。その時の開庁式の様子を上毛新聞は「碓氷郡役所開庁式、名士雲の如く集る、安中町空前の盛観」とその盛況ぶりを伝えています。 大正15年7月1日碓氷郡役所は廃止となり、建物は碓氷郡農業会が使用、昭和17年に碓氷地方事務所が開設使用、昭和32年事務所廃止後は安中農政事務所が開設使用(安中農業改良普及事務所、高崎財務事務所、教育事務所も同居)、しかし昭和48年までにはすべてが移転し空家となっていましたが、同49年群馬県が土地家屋を安中市へ贈与されました。同56年3月一部贈与契約書を変更し以後倉庫として使用し今日に至っています。 所在地 安中市安中三丁目21番51号 開館時間 午前9時〜午後4時 休館日 月曜日(祝日の場合はその翌日) 祝日の翌日・年末年始 入館料 無料 問い合わせ 郡役所 027-382-3764 学習の森 027-382-7622 |
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