かぎもとや本店

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かぎもとや本店



 信州と言えば、やっぱり本場のおいしいそばを食べたい!
ということで、行列のできる超有名店「かぎもとや本店」に食べに行きました。
 「かぎもとや」は明治3年創業の老舗。場所は中軽井沢の駅前という大変便利な場所にあります。江戸時代、ここは中山道の沓掛宿として栄えたところでした。当時、「かぎもとや」は商人のための宿をしており、また本陣の鍵を預かっていたことから、それが「鍵本」の名前の由来になっているといいいます。
有名店には訳がある! かぎもと屋
 ちょうどお昼時というのもあって、店内は人でごった返していました。
 あたりを見渡すと、壁にはここを訪れた有名人の色紙がたくさん貼られています。中には国民文学作家として親しまれている吉川栄治さんの色紙や写真もありました。「新平家物語」や「太閤記」など、吉川栄治さんの小説を高校生の時に読み漁った歴史好きの私には、飛び上がるほど嬉しいことでした。


 注文の品を待っていると、店内の一角でそばを打っているお兄さんが目に入ります。
 そば粉の生地を、体の全体重をかけてこねあげていく。棒でうすく均一に延ばしていく。その後に、トントンとリズムよく切っていく。丹念にそばを打っているお兄さんの姿に、私は思わず見入ってしまいました。
 そんな挽きたて、打ちたてのそば。おいしくない訳がありません。否応なしに期待が高まっていきます。

 実際に、運ばれてきたおそばを口に運んでみると
「うん、うまい!!」
コシがあって歯ごたえがあり、そばの香りもとてもいいです。ふぞろいの麺の太さにも手作り感がありました。とにかく「作り立て」ってところがいいですね。ほんとうに予想を裏切らないおいしさでした。ちなみに
 「ざる」 (800円)
 「天ざる」(1300円)
でした。

 また冬でも温かいそばを出さないというのが、この店のこだわりだそうです。他にも自家製白味噌のけんちん汁も人気があるようで、次回はぜひ食べてみたいものです。

 かぎもとやの駐車場は、駅前という立地条件からそんなに広くはありません。その日も観光バスがデーンと2台止まっていて、他の乗用車も数台あり、私たちの車は駐車場には止められませんでした。
 食事も終わり帰ろうと、近くの駐車場から車を出して、かぎもとやのお店の前を通りがかりました。すると駐車場整理のおじさんが満面の笑みを浮かべてお辞儀をし、私たちを見送ってくれたのです。
「うぁ〜、なんていい人なんだろう!」
閉めていた窓からおじさんの声は聞こえませんでしたが、まるで
「どうぞお気をつけて!」
と私たちに温かく声をかけてくれているようでした。おじさんの笑顔で車を見送ってもらって、私たちの気持ちもほっと温かくなりました。いつの間にか、指定の駐車場に止められなかったイライラした気持ちも、すっかりどこかに吹き飛んでしまいました。
 こんな素敵なおじさんがいるところなら、今度はこの方に会うためだけに「かぎもとや」に行きたいと私は思います。
 駐車場のおじさん、ほんとうにどうもありがとう! (武馬)