はじめに 小論集 文化と自然1 文化と自然2 文化と自然3 文化と自然4 風土博物館
■風土博物館

1.序文
2.嬬恋村風土博物館の提案
3.嬬恋村整備構想

4.鎌原地区整備構想
  4-4.埋没村落整備構想
     @鎌原観音堂石段
     A延命寺跡
     B十日ノ窪民家跡
  4-5環境整備構想
     @全体計画
     A街並
     B延命寺跡周辺
     C資料館周辺

5.推進計画
6.調査計画

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5.推進計画

 5−1組織
 鎌原地区は、全村に先行して整備されることになろうが、村内の中核施設としても位置付けられるものであり、その着手時点から、嬬恋村風土博物館本部としての組織編成が望まれる。当面これは行政に依らざるを得ないが、将来的には官・民一体化となったものとすべきであるので、主要な整備要素の所有者や民間企業等の委員としての参加等が考えられる。

 この組織は以下の作業を行う。
 (案)・整備要素となるもののリスト作成
    ・整備要素の保存管理
    ・整備要素の育成・展示公開の指導・調査・研究活動
    ・企画的展示
    ・村内の専門知識を持つ人の発見(名人)・村内の普及啓蒙活動
    ・村民・民間企業との協議
    ・対外的な普及活動
    ・風土博物館の運営

 また、本構想の実現には、村民との連携が不可欠である。そのためには、村民とのコンセンサスを得ることが必要で、具体的には以下のこと等が考えられる。

    ・アンケート調査(現在の諸問題・企画案・要望の整理)
    ・シンポジウムの開催(風土博物館構想の理解)
    ・整備要素の所有者との協議(その価値の再確認と活用への協力)
    ・公報
    ・自治会誌等への掲載(普及・意見募集)


 5−2保存管理
 整備要素が何らかの指定を受ける場合、各々の管理計画を策定し、実施すべきである。
 また、文化財保護法等の規則が適用されず、将来的にも取得困難な物件に対しては、所有者・管理者に保存・活用法等を提案し、協力を求める。
 鎌原地区では、現在集落の景観・地割等が遺存しているが、すでに調和を欠く建築物が見られ始めている。この景観は、街道からの視界と観音堂側からの俯瞰に対して維持すべきであるので、第4章、4−5A 41ページの民家の修景整備のような保存管理基準を示して協力を求めるべきである。

 Aランク 〜 保存修理
 Bランク 〜 外壁・屋根の構造・仕上の修理(質感・色)
 Cランク 〜 外壁・屋根の色
 Dランク 〜 植栽による修景
 新築   〜 形態・質感・色の調和