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熊野神社
古い時代の阿吽一対の狛犬が居ます。またここは碓井川の源流に当たり、湧水がワサビ田を潤しています。
碓氷峠の県境にある熊野神社の社殿です。三社の建物が並び表面からみて中央が本宮。向かって右手が群馬県側で新宮、左手が長野県側で那智宮となっています。神社の由緒記に「昔時の当社神領は、東は上野国碓氷郡新堀村鳥居坂、西は信濃国佐久郡鳥居原村、各社に本社の大鳥居建設ありて・・」とあります。
熊野神社の境内にある「シナノキ」です。長野県指定天然記念物になっていて、樹齢800余年と伝えられているそうです。説明版によると、「信濃にはこの木が多く一説には、信濃は科野なりともいわれる。シナノキは、日本特産の山地にはえる落葉高木で、樹皮はせんいが強いので布・なわなどの料に用いられた。」とあり、続いて、シナは、「結ぶ・しばる・くくるという意味のアイヌ語からきたものである。」と書かれていました。私は霧の中に現れたこのシナノキがその大きさからか、辺りに妖気のようなものが漂うっているように感じたものでした。
追分節で知られた石の風車。明暦三(1657)年に軽井沢の問屋佐藤市右衛門と代官佐藤平八郎が二世安楽祈願のため神社正面の石畳を寄進したが、その記念に次の代の市右衛門が家紋の源氏車を刻んで奉納したものです。秋から冬にかけての強風を思い、旅人が石の風車として親しみ 「碓氷峠のあの風車 たれを待つやらくるくると」
と追分節に唄われました。
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