湯原神社 |
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湯原神社佐久市湯原字山の神327番地。この神社は市道121号線切原小入口交差点から1.5qほど山側に入ったところに鎮座する神社です。ここの「湯原式三番」は無形文化財に指定されています。9月末の日曜日、午後1時半より境内の間口9間、奥行5間の専用舞台で斎行。湯原神社式三番湯原神社の式三番(しきさんば)は、同神社の秋季大祭で、天下泰平、五穀豊穣、子孫繁栄を祈って奉納されます。この芸能の起源や伝播経路は未詳ですが、宝暦4年(1754)の「御祭礼踊り将束諸道具物数覚」の記録などがあり、この頃には既に行われていたことが示されています。余興的芸能ではなく、神意を慰めるための神事芸能であり、重要な祭事の一環として奉納されるもので、豊凶にかかわらず大戦中にも1年も休まず上演されてきました。式三番は、能の「翁」を基調とし、狂言や田楽等を加味して神事芸能としたもので、地謡も楽器等の用具も能の形式に準拠しています。湯原神社の式三番はその本格的な様相をよく伝えており、古典的な風格のある芸風を厳正に伝承しています。 式三番には、翁(白色尉)、千歳、三番叟(黒色尉)の3人が登場します。演技の次第は「翁の舞」「千歳の舞」「尉の舞」「揉出の舞」「鈴の段」となっています。「翁の舞」は荘重、「尉の舞」は軽快な舞で対照的な演技です。「鈴の段」は三番叟が鈴と扇を持って舞います。地や空にいる邪鬼悪霊を祓い押さえ、里人に危害を与える邪神を追い散らして五穀豊穣を祈ります。神人一体の境地で狂わんばかりに舞う湯原の式三番は、古代の鎮魂(たましずみなさい)祭にみられたタマフリの流れを継承するようで、神がかり的呪術的所作の舞はタマフリの所作を垣間見るようでもあり、その足さばきは魅力的です。 |
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